Above the clouds

アイリッシュフィドルとコンサティーナを弾いています。日々の気付きやイベントのことなどを書いていきます。

8月大阪、京都セッション

19日は朝に名古屋を出発し、大阪へ。

大阪駅ではタコ飯と明石焼き(初めて食べた)をいただき、ちょっとした観光気分に浸り、大阪の知人より教えていただいた箕面のセッションへ。

会場はとてもカラフルなメキシコ料理屋さん。

連休ということもあり私と同じく他県からいらっしゃった方も数名いたため、参加者は過去最高の17人ということでした。写真の席がいっぱいになりました。

ホストの山本ご夫妻の人柄のおかげか暖かい雰囲気のセッションでした。

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こちらのセッション後は京都のウッドノートさんへセッションのはしご。

時間的に間に合わないかと思っていましたが、地元のフィドラーさんに同行していただいたおかげでスムーズに慣れない電車の乗り換えが出来たので思ったより早くウッドノートに着くことが出来ました!

大好きなメンバーが揃うセッションです。

先月も来たのに今回も来れるなんて何ちゅう幸せ…。

前回はほとんど聞き役でしたが、今回は前回のセッションで出た曲も数曲あって、そのうちいくつかは練習していたのでちょろっと参加することも出来ました。

新しく聴いた曲でまた好きな曲があったので、帰ってきてからは何回もリピートです。

 

その後は京都のホテルに泊まって休もうかと思っていましたが、丁度ホテルがfieldの近くで、丁度fieldもセッションやってる時間だったのでご飯食べるついでにと思ってちょっと顔を出し、結局セッションにもちょっと参加しました。

どこぞやのフェスに参加してるんじゃあるまいし、1日に3セッションは多すぎ(笑)

東京から来ている知人も朝から自分と同行していたので、彼もなかなかですね。

ちなみにfield来たのもこれが初めてでした。

中は結構広々としていて、テーブル&カウンター席とミュージシャン席が離れていて居心地が良く快適でした。

またふらっと寄りたいところですね。

 

次の日は知人におすすめしてもらった弦楽器屋さんでバイオリンを試奏しちらかして結局何も買わず、帰途につきましたとさ。

8月名古屋セッション

18日は名古屋のシャムロックでバウロンの相方と共同ホストという形でセッションをさせていただきました。

何回か行っていて顔見知りのメンバーが多いとはいえアウェーですので…結構心配でしたが優しいメンバーに迎えていただき、楽しくやらせていただきました。

バウロンの相方とも別に何回も合わせてるわけではありませんので初めてやる曲もありますし、お互いに注意深く音を聞きながら…という感じですね。

以前、富山に遊びに来ていただいたときはすごくスローテンポのセッションだったんですけど、今回は全体的に少し早いテンポのセッションで「あれ?この間と違う…」と言われてしまいました。

私もそのときどきに聴いてるものや好みの変化によって演奏が変わるので困ったものです。

これが自分の好きな音楽というのがはっきりしてきたら落ち着くんですかね。

 

それから名古屋のフィドラーさんとセッションについて色々お話してまして、例えば自分のセッションに全くノリの違う人がいて、相手も自分に全く合わせる気がないらしい、そういうときにホストはどう対応したら良いだろう?というお話をしていました。

私なぞは相手の知らなそうな曲を出すのはどうだろう?とか意地悪なことを考えてしまいましたが(笑)

こういう違ったノリの人が一つの場に集まるのがセッションの面白いところだ、という考え方もありますし、ノリの違う音楽が一つの場で流れるのは良いセッションと呼べないのでは?という考え方もあると思います。

個人的にはある程度似たスタイルの人が集まるセッションの方が心地よく音楽が聴けるし、楽しく参加できるので好きです。勉強にもなりますね。

しかし自分とスタイルが違う人がいるからといって追い出すというのは違うと思うので、前述の問いの回答としては、自分と違ったノリの人が居ても気にせず自分の好きな音楽をやり続けたら良い、ということになるのかなと思います。

そうしたら多分その音楽を好きな人が集まってきて、そうじゃない人は別の場所を見つけるでしょう。

 

 

もう一つは自分が出す曲の中でも曲によって全然ノリが違ったりして安定しないことがあるのだけど、それは一定のリズムにした方が良いのか?どうなのか?というお話。

ジグなら大体これくらいのスピードで、リールならこれくらいで、みたいな。

なぜノリが全然違ってしまうのかというと、一つの理由は覚えるネタ元がバラバラだからですね。

たとえば覚えた曲の8割9割は○○というフィドラーから教えてもらった曲だ、ということであれば全体的に統一感も出るでしょうけど、この曲はドニゴールの○○というフィドラーの演奏で覚えて、この曲はクレアの○○というフルート奏者の演奏で…などとネタ元がバラバラだと、当然それぞれの演奏も全然違うので、それを元に覚えた場合、覚えたときのノリとスピード感でつい弾いちゃうんですよね。

これはこれで良い、のかもしれませんが、本当は録音をコピーして覚えるだけじゃなくて、それを自分で何回も繰り返し弾く中で自分の好きなスピード感とノリの演奏に仕上げていく作業が必要なのかなーと思ったりします。

まだまだ練習もセッション経験も不足していて、なかなか安定感のあるセッションができませぬー、頑張ろ。

楽譜で曲を覚えることについて

アイリッシュでは楽譜を見て曲を覚えるのは良くない、っていう風潮が日本では見受けられるのですが、アイルランドでも子供が譜面を見て曲を覚えている風景を見にしました。

また、現地のワークショップでもABC譜(五線譜が使わることがあるかどうかは知らない)を使って曲を覚えることもあると聞きました。

もともとは口承の音楽で、昔の人はみんな音を聴いて覚えていたんでしょうけど、今は必ずしもそうではないということです。

 

一方でセッションで楽譜を使うことは無しだと思います。

これはさすがにアイルランドでも無いのではないでしょうか…?

(曲を思い出すために演奏前に確認するのはあると思います)

例えば自分が譜面で覚えた曲がセッションで出たときに、まずは自分が覚えたバージョンで混ざろうとするわけですが、相手が出したチェーンが同じ曲といえところどころリズムや音が違うということはザラだと思います。

そこを相手の演奏に合わせて自分の演奏も若干変えていく、というのがセッションの中でのコミュニケーションの一つではないかなと思います。

あえて、自分は自分のバージョンで弾くのだ!というスタイルもあるとは思うのですが…それはそれで攻撃的?挑戦的な雰囲気で面白いかもしれませんが。

以前も書きましたが、楽譜をまる覚えすることによる弊害は、一音間違えたら止まってしまうとか、ちょっとバージョンの違う演奏にはまったく対応できないとか、そういうことじゃないかなと思います。

 

アレンジの効く演奏をするためには楽譜で覚える際も、楽譜と録音を併用するというのが良さそうです。

私も基本は録音で曲を覚えますが、全体的な流れを掴みたいときに楽譜も併用します。

そうすると覚えるスピードが違います。また曲を度忘れしたときも楽譜をチラっと見れば曲を思い出せたりするので、便利ですね。あ、これは五線譜の場合です。

曲を完全に覚えてから練習するという人もいますし、もしかしたら先輩方にはそうすべきだと怒られるかもしれませんが、私はざっくり音の流れを掴んだ時点で練習し始めます。

アイリッシュは他の曲と同じようなフレーズを使う曲が多いので、ここはあの曲のようなフレーズで…という風に考えていくとスムーズです。

そうやって練習する中で「あれここどうだったっけ?」とか、弾いてみて「ここはちょっと録音と違う気がするなあ」というのを把握した上で、また録音を聞き返す、「あ、ここはこういう音だったか」と再確認し、また練習する。

こんな感じで練習するのが効率的じゃないかなと思いますし、曲の覚えも良くなると思います。