Above the clouds

アイリッシュフィドルとコンサティーナを弾いています。日々の気付きやイベントのことなどを書いていきます。

バイオリンについてのお話2

前回に続いてバイオリンについてのお話です。

バイオリンについて、アイリッシュブルーグラスなど民族音楽フィドルとしての奏法で弾く場合、弦高を下げた方が(駒を削って高さを低くすること)弾きやすくなって良いという話を聞くことがあります。

確かに弦高を下げると左手で弦が押さえるのが楽になります。駒のカーブを少しフラットに近づけて移弦を楽にしたりすることもあるようです。

私もそういう話を聞いていたので、今のバイオリンで駒を少し削って低くしてもらったのですが…そうするとパっと聞いて分かるくらいに音の響きが悪くなってしまったのです。

この辺はそれぞれのバイオリンの作りによって違うと思いますが、駒を下げることで音量が下がるということは時々あるようです。駒の高さによる影響って大きいんですね。

私はしばらくその状態で使っていましたが、やっぱり最初に聞いたときの豊かな音の響きが損なわれてるのがもったいなくて、ついこの間ですけど結局また駒を元の高さに戻してもらいました。ちゃんと音の響きも戻って一安心です。

鳴らないバイオリンを使ってるとより大きい音を出すために力みが出てしまうので、演奏にも何か頑張ってる感が出てしまいます。力みまずに弾けることって速いパッセージを弾くこともそうですが、抑揚とか様々な表現をするためにも大事なんですよね。

 

アイリッシュフィドルをやっている人の中には1~3万円くらいのバイオリンを使っている人もぽつぽつといます。

実は安いバイオリンって結構大きい音が鳴るものもあるのです。いくつかこれまで弾いてみた感想ですが。

ソロでゆったりとした曲を弾いたときは、やっぱり高いバイオリンの方が豊かな音(深みがあるとか、まろやかなどとも言われます。人の歌声を想像してもらえれば)が出ているように思いますが、セッションなどで多数でダンス曲を弾いてる中ではほぼ違いが分からないと思います。

ポイントは弾きやすさで、安いバイオリンの中には弾きにくいものも結構あるようです。

何が悪いのかは良く分からないのですが(専門家の意見を聞きたい)そういう弾きにくさも力みや悪い癖に繋がったりしますので、避けた方が良さそうです。力まずにパっと音の出るバイオリンであれば安いものでも実用にはなると思います。あとは音の好みの問題。

 

バイオリンの音を決める要素としては、バイオリン弦もありますが、これ実は私はあまり違いが分からないのです(耳が悪いのかな??)

やはりバイオリン本体による音の違いが一番大きいので、それに比べれば弦による違いは小さいです。

違いが分からないのは、上手くなっていってる途上の段階では、自分の奏法もどんどん変わっていっているので、なかなか同じように聴き比べができないということもありますよね。弦もそれなりに値段するし、しょっちゅう変えられるものでもないですから。

ある程度自分の好みの奏法が見えてきた時点で、自分に合う弦を見つけるのが良いかもしれません。

それまではお手頃な価格である程度有名な弦で良いんじゃないかな。ドミナントとか。

また弦による弾きやすさの違いというのもあるので、その辺りも自分に合うものの検討が必要そうです。