フィドルの左手の練習の重要性
アイリッシュフィドルを始めてからは練習のかなりの部分を右手の弓の扱い(ボウイング)に集中していましたが、最近は左手を意識しながら練習するようにしています。
というのも右手の弓の扱いだけで音の鳴りを良くすることには限界を感じてきているためです。
もちろんボウイングにもまだまだ改善の余地はあります。
しかし発声のしっかりした音を出すためにはかなり左手も大事であるということも最近感じています。
具体的には
①左手の指先で弦をしっかりと押さえる
指が寝ているとふにゃっとした音になりがちです。
指で弦をしっかり押さえていれば、さほど弓の圧力をかけなくても綺麗な音が鳴ってくれます。
②正しい音程の音を出す
正しい音程の音を出すことで響きが増します。
例えばD線のGの音、A線のDの音、E線のAの音は特に響く音と言われていますが、これは同じ音の開放弦と共鳴するためです。
しかし、音がずれていたら当然、開放弦は共鳴しませんので鈍い音になります。
そして上で挙げたような音はアイリッシュで多用する音になりますので、これらを正しい音程で出すことは重要と思われます。
また弾き始める前にはチューニングもしっかりと…ということですね。
それからノリを出すためのロール、カット、スライドなどのテクニックもありますが、それはまた先の話。