Above the Clouds(ご挨拶)
はじめまして、hibarinです。
もともとブログを書くのが好きなのですが、最近アイリッシュフィドルに熱中するようになったので関連の話題を中心に書くブログを立ち上げました。
日々の試行錯誤の記録として、また同様の音楽に興味を持つ方の何かしらの参考になればということで今後書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
私はこの記事作成時、フィドルを始めて1年ほどでした。
ちょこちょこアイリッシュらしき音楽は聞いていましたが、ほとんど何も知らないに等しいところから始めました。
バイオリン自体は9年前に大学のオーケストラサークルで先輩より学びましたが、結局大学では1年だけサークルに所属していたのみで、レベル的には1stポジションで簡単な曲の演奏が出来る程度でした。
とはいえハマると熱中するもので、サークルではそれこそ大学の講義よりも真面目にバイオリンの練習をしていたくらいで(苦笑)、サークルを辞めたのをきっかけにバイオリンから離れてしまい、それはもったいなかったなと思っていました。
社会人になり、すこし余裕が出来てきたためバイオリンを再開しようと思ったとき、どうせなら好きな音楽をバイオリンでやりたいと思いました。
特に前から好きで聴いていたケルト音楽(特にアイルランド音楽)のフィドルがかっこいいなと常々思っていたので(特にSolasというバンドの女性フィドラーさんの演奏が好きでした)、私も演奏したい!と思い、そう思ったタイミングとSNSで地元でケルト音楽の演奏をしている方が居るというのを知ったのがほぼ同時でした。
生でこういう音楽を聴いたことがなかったので、彼らの演奏をするというときに聴きに行ってみました。
ライブ後お話してたら、「良かったら一緒に演奏しようよ」という話になり、私も弾けもしないくせにバンドへ加入し、それと同時にバイオリンを再開しました。
そこからはバンド練習やライブなどが楽しく、また色々なトラッド曲の魅力にも惹かれ、現在熱中しているといったところです。
最初はアイルランド音楽は速いリズムの曲が多く、難しそうに感じました。
やり始めてみるとクラシックほど難しい音遣いがなく、1曲1曲が短いということもあり、とっつきやすい音楽だと思いました。
しかしながら突き詰めようとすると、それこそ一生をかけられるくらい深みがある音楽でやりがいがあるなと感じています。
アイルランドの伝統音楽は数千ほどあるとも言われています。
その多くが「音」で伝わってきた音楽で、譜面化されていない曲も多いようです。
(近年、西洋音楽を学んだ人たちのアイルランド音楽への参入も増えていることもあり、彼らが学びやすいように曲を譜面化したものはネットで探すとたくさんあります。ただその譜面は一般的なその曲のメロディーの羅列というだけであって、演奏家がその譜面通りにひいていることはあまりないようです)
同じトラッドの曲であっても演奏家が違えば、また違った風に聞こえてくる。
ジャズのように即興演奏というほどではありませんが、アクセントや装飾音、音の鳴らし方などにその人の個性が表れてきます。
またこの世界はクラシックとは違い、そういった自由な演奏を許容する雰囲気があります。
そこがこの音楽の魅力的なところだと感じています。
またアイルランド音楽は1曲が短いということもあり、一つの演奏の中でいくつかの曲を組み合わせて(チェーン)演奏することがほとんどです。
どういう曲をどういう順序で演奏するか、そういうのを考える面白さもあります。
アイリッシュ初心者の読者さんがいらっしゃったら、まずイメージを掴んでいただくには実際の演奏を見ていただいた方が早いと思いますので、一つ私の好きなフィドラーFrankie Gavinの動画を紹介させていただきます。
それではまた。