いざフィドルの演奏を聴くとフィドラーによって曲のアレンジが違うのはもちろん、弓の使い方や音の鳴らし方もバラバラすぎて、いったいどのフィドラーさんを真似すればいいのか分からない…という迷いが出て来ると思います。
私も好きなフィドラーさんが何人もいて、「あ、このフィドラーさん良いなぁ!」と思った翌日には違うフィドラーさんの演奏に惹かれたりして、しかもその二人のフィドラーさんの演奏スタイルが全然違っていたりすると困ります。
フィドルの先輩からは「一人のフィドラーさんを参考にして練習した方が良いよ」と言われているし、私もそう思うので、今は中でも特に好きなフランキー・ギャビンの演奏を参考にしていることが多いです。
そんなフランキーがレッスンを行っている動画がありましたので、(英語ですが)良かったら見てみてください。
私の英語の聞き取り能力はさほど信用できませんが、以下のようなことを言っているようです。
①出来るだけ大きな音で練習すること。
②ボウイングの際、腕は大きく動かす必要はない。手首を有効に使い音を出すこと。それで十分な音が出る。
③誰も聞いていないところで練習すること。
これはどういう意図で言ったのかは定かではありませんが、どの楽器でも大事なことだと思います。
特に楽器を始めたての時は誰かに聞かれてると思うと恥ずかしく、弱気に遠慮がちに弾いてしまいがちです。
これ、聞く方からするととてもダサいですし、そのままクセになってしまったりしたら…とても残念です。
どの楽器でも上手い人は脱力しながらもしっかり音を出していますよね。
フランキーも弓をさほど動かしていないのにも関わらず、しっかりとしたキレのある音を出していますよね。
右手も脱力していて軽やかな動きをしています。
とても参考になるボウイングだと思います。