Above the clouds

アイリッシュフィドルとコンサティーナを弾いています。日々の気付きやイベントのことなどを書いていきます。

アイルランド7日目<ゴールウェイ>

次の日は朝から時間があったので、ちょっと遠出しようと思って海沿いをひたすら歩き、ソルトヒルというところまで行きました。

ソルトヒルはお金持ちが好みそうなリゾート地という感じ。

これといって観光するようなところもなかったのだけど、イタリア料理店で食べたパスタはアイルランドに来てから食べた料理の中で一番おいしかったです。

それをいつも行っているパブのマスターに言ったら笑われましたけど(笑)

f:id:arvensis1004:20161211013602j:plain

 

夕方になってからは今度はTig Coiliでセッションを聞いてました。

その日はスコティッシュセッションだったのかな?アイリッシュではないセッションのようでした。

そんなこともあるんですね。

セッションを静かに聴いている東洋人が珍しかったのか、途中隣に座っていたおばちゃんに熱心に話しかけられ、仲良くなった末、連絡先を渡されました…。

 

夜はセッションではなく、聖ニコラス教会でコンサティーナ奏者であるコーマック・ベグリーのコンサートに行きました。

前半はハープ奏者の女性の演奏、後半がコーマックの演奏でした。

コーマックはサイズの違う多数のコンサティーナの使い手で、おもちゃのようなちっちゃなコンサティーナから、ずっしりとしたベースの音が鳴る巨大なコンサティーナまで演奏してくれました。

彼の演奏は彼の穏やかな見た目とは違ってちょっと荒々しい感じもあり、でもそれもかっこよかったです。

途中は話し手の綺麗なお姉さんがダンスで参加するなど、聴きどころ、見どころの多いコンサートでした。

総じてとても良かったので、次回ゴールウェイに行く機会があればまた参加したいところです。

コンサートの出演者を見ると、Mareka+Junjiのお二人もときどきここで演奏してらっしゃるようでした。

 

次の日はダブリン空港まで戻り、帰路につきました。

旅行記はこれで終わりです(長かった)

アイルランド6日目<ゴールウェイ>

次の日はエニスを朝出発し、ゴールウェイに向かう。

ゴールウェイバスステーションに到着、さっそくホステルへ行き荷物を預け、町を散策する。

ゴールウェイはメインストリートにパブやらお土産屋さんやら各種のお店が集中している。

セッションは夕方からなので、メインストリートをウロウロした後は少し離れたゴールウェイ大聖堂まで行ってみた。

f:id:arvensis1004:20161211010454j:plain

f:id:arvensis1004:20161211010602j:plain

大きな聖堂だった。ステンドグラスが美しい。

日本の神社もそうだけど宗教施設は何だか穏やかな気持ちになるので好き。

 

途中、街はずれのカフェでまったり。

f:id:arvensis1004:20161211010753j:plain

レモンチーズケーキとチャイティー。おいしい。

前述のとおりアイルランドの料理はそんなにおいしいと思わないのだけど、お菓子は結構いけるんじゃないだろうか。

 

夕方になってメインストリートに戻る。

メインストリートでセッションをやっているパブはTig CoiliとTaaffesだということは事前に調べていたので、その辺をうろうろしていた。

するとTig Coiliの裏口で電話をしているフランキー・ギャビンを発見!

目が合って思わずぎょっ!としてしまった。

以前、内藤希花さんにお会いした時、ゴールウェイは小さい町でよくフランキーを見かけると言っていたが、まさか私も到着したその日に早速見かけることになるとは。

Tig Coiliのセッションで演奏するのかなぁ?と思ったけど、その感じはなく、ただ飲んでいただけのようである。

 

そのうちにTaaffesでセッションが始まったので、中に入って眺めさせてもらう。

おや、フィドルに日本人っぽい人がいる。

後から分かったことだが現地に住まれている麻世さんという日本の方だった。

セッションホストはその麻世さんと夫のアンダースさん。

演奏は確かにこれまでの場所で聞いたものとは感じが違う。

これがゴールウェイっぽいというのかは分からないが華やかでノリが強い音楽だった。

好みな感じだ。アンダースさんのアコーディオンも力強い。

しばらく聞かせてもらって席を立とうとしたところ、アンダースさんが声をかけてくれセッションに参加させてもらうことが出来た。

聞いたことのないチェーンばかりだったし、今まで他のところで聞いたセッションと比べてもレベルが高いものだったので、ほとんど参加できる気がしなかったのだが…わずかに覚えている曲だけ混ざらせてもらった。

麻世さんのフィドルもかっこええなぁ。

セッション後は麻世さんにも簡単にご挨拶させて頂いて、ゴールウェイの他のセッションのことなども教えてもらいました。

その日は旅の疲れも溜まっていたのでそれで宿に戻り、休息。

アイルランド5日目<エニス>

5日目は昼間はエニス街中をうろうろ。

おしゃれなカフェでまったりしたり、街中のお店を見て回ったり。

夜になってからが本番。

この日も色んなパブを見て回りましたが、なかなかお気に入りのセッションに出会えず、結局昨日と同じBrian Kelly'sというパブに足が向かう。

昨日もいらっしゃっていたスコットランドの方もいたため、「また会ったね」という感じで良い雰囲気の中、スっと参加することが出来た。

今日は新顔の男性と女性のお二人のカップルもいらっしゃった。

そのお二人はケリーから来ているということだった。

ケリーはアイルランド南部の都市だ。

このエニスという土地の人ではなく、スコットランドアイルランド南部の人達とセッションするという不思議な状況となった。

フラーキョールの時期ならではの光景なのだろうと思う。

この時期は観光客が多く、普段の雰囲気、メンバーのセッションには出会いづらいと聞いているが、これはこれで面白い出会いだ。

しばらくセッションを続けるも、隣に座っているケリーから来ているフィドルの女性が全然参加しないので声をかけてみたところ、「これが初めてのセッションですごくナーバスになっているの」とのことだった。

どれくらいフィドルをやっているか聞いてみると、練習は4年くらいやっているということだった。

アイルランドに住んでいる人の中にもそんな人が居るのかと驚いた。

その後は同行の男性に勧められ、ケリーでよく演奏されているポルカやスライドなどをゆっくり弾いたりしていた。

他のパブのセッションだと勢いのある若い奏者が多く、スピードも速いため、もし彼女がそこに参加していたらとても付いていくことは難しいかもしれなかったが、ここのセッションは丁度いい感じに緩く、聴き手もみんなが優しく見守ってくれるのでデビューの場所としては良かっただろうと思う。

彼女はシャイな性格だったため、日本人と近しいものを感じて好感を持った。

セッションの合間には、どういう話の弾みだったが忘れたが、それぞれの宗教観の違いについての議論などを交わしたりして、有意義な時間を過ごすことが出来た。

つたない自分の英語でも辛抱強く試せば、何とかコミュニケーションが出来るというのは多少の自信になった。

セッションが終わり、せっかく顔見知りになった人たちとも今日でお別れ(明日はゴールウェイに向かうので)というのは寂しかったが、ゴールウェイはまた違った華やかな雰囲気のセッションが待っているということなので楽しみだ。